こくご日和

国語(文学、語学…)全般に関するについて綴ります。

古典文学の冒頭を読む。②『平家物語』

さて、冒頭シリーズ第二弾は『平家物語』です。 『平家物語』は鎌倉時代に成立(したとされる)、平家の姿を描いた軍記物語です。 この作品の成立年代は定かではなく、少なくとも延慶2年(1309年)ごろには成立していたとされます。また、『方丈記』から引…

古文単語#4

今回の古文単語:ときめく(時めく) 意味:①寵愛を受ける②よい時機に乗って栄える 連続投稿になりましたが、4回目は「ときめく」です。 現代の意味においては「喜び・期待などで胸がわくわくする」といった意味で使用されていますが、古文での意味は、目を…

古文単語#3

今回の古文単語:あやにくなり(あや憎なり) 意味:①意地が悪い②あいにくだ 3回目の古文単語は「あやにくなり」です。 この単語は感動詞「あや(ああ)」と形容詞「にくし〔憎し〕(不愛想、憎らしい)」という二つの単語が合体した語で、予想ないし期待に…

古典文学の冒頭を読む。①『古事記』

こんばんは。大学の関係で更新するのが毎度夜になってしまいます。なんとかできないかなぁ…。 今回から何回かに分けて、「古典文学の冒頭を読む」と題し、有名な古典文学作品の冒頭およびその周辺を紹介・解説していきたいと思います。特に大学受験を控える…

ハンサム単語帳

こんばんは。段々と新生活にも慣れてきましたので、ゆっくり投稿していきます。 さて、今日は「ハンサム単語帳」と銘打ち、"読めるとハンサム"な、すこし見慣れない熟語を紹介していこうかと思います。設問形式で進めますので、何問読めるか挑戦してみるのも…

お願いと、春。

こんにちは。 突然ですが、この頃寒くないですか…? 3月ごろになると「あれ、こんなに寒かったっけ?」と毎年のごとく思っているような気がします。殊に私は花粉の猛攻も相まって、1年でかなり暮らしにくい時期になっています…。 さて、世間話は一旦置いて…

古文単語#2

今回の古文単語:ねんず 意味:①祈る。祈願する②我慢する。こらえる 2回目の古文単語シリーズは「ねんず」です。 現代語の「念じる」は、「あなたが健やかに育つように念じています」のように、「強く思う」という意味で使われています。「強く思う」という…

四字熟語#1

今回の四字熟語:一顧傾城 読み:いっこけいせい ブログのスタートに際して、こちらのシリーズも古文単語と同日更新でいきます。 この四字熟語は、絶世の美女という意味です。「一顧」は「ちらりと見る」、「傾城」はそれ自身が「国を揺るがすほどの美女」と…

古文単語#1

今回の古文単語:いみじ 意味:①甚だしい②すばらしい③ひどい ブログの書き初めにしてはいきなりではないかと感じましたが、まあ良しとします。 今回の単語は「いみじ」、古典においてとても頻繁に見かける多義語です。多義語というものは非常に厄介で、「こ…