ハンサム単語帳
こんばんは。段々と新生活にも慣れてきましたので、ゆっくり投稿していきます。
さて、今日は「ハンサム単語帳」と銘打ち、"読めるとハンサム"な、すこし見慣れない熟語を紹介していこうかと思います。設問形式で進めますので、何問読めるか挑戦してみるのもいいと思います。ではどうぞ。
問題編
1.鼎談
2.玄人跣
3.扈従
4.豁然
5.阿諛
解答編
1.鼎談=ていだん 意味:3人が向かい合って話す。
→鼎(てい)という字は「かなえ」とも読み、鍋のような胴体に足が3つついている、中国の古代に使用された器を指します。足が3つついている所から
3人が向かい合って話すという意味の熟語を生み出すあたりがとってもユニークです。ただ3人限定なので、使いどころが難しいですが…。
2.玄人跣=くろうとはだし 意味:素人の技量が専門家並みである。
→玄人(専門家)がはだしで逃げ出すほど、素人なのに能力があることをいいます。この熟語もなかなかユニークなので、さらっと使えると面白いですね。
3.扈従=こじゅう(こしょう) 意味:高貴な人のおともをすること、人。
→「扈」という字は「跋扈」という熟語で見た経験のある人が多いのではないでしょうか。「跋扈」の「扈」という字は「かご」「枠」といった意味で、「とびはねる」という意味の「跋」という字と合わせて「思いのままにのさばること」といった意味になりました。ただし、「扈従」の際の「扈」という字は「のさばる」「主君に付き従う」といった意味で使用されています。
4.豁然=かつぜん 意味:視界がぱっと開けること。
→物理的な視界においても、心理的な場合においても「ぱっと開ける」さまを表します。「豁」には「おおっぴろげなさま」という意味があり、「然」は「そのとおり」といった意味があるので、とにかくストンと落ちるようなさまが見て取れます。
5.阿諛=あゆ 意味:おべっかを言ってへつらう。
→魚ではありません。「阿」「諛」どちらも「おもねる」や「へつらう」という意味があるので、その通りの意味になったと言えます。それにしても、「諛」という単語は全く見慣れない単語ですね。「須臾」の「臾」という部分と似ているので、読み方は少し分かりやすいです。
《出典…『ことば選び実用辞典』(学研プラス)》
いかがでしたか?普段見慣れない単語も、味わってみると面白いものがあります。
余談ですが、今回出典に利用した『ことば選び実用辞典』はとても面白い辞書です。簡単な言葉(「嬉しい」や「願う」など)から、それに類する様々な熟語を引けるというものです。学研さんの回し者という訳ではありませんが、気になった方はぜひ書店で一読ください。
ではまた次でお会いしましょう。