今回の古文単語:あやにくなり(あや憎なり)
意味:①意地が悪い②あいにくだ
3回目の古文単語は「あやにくなり」です。
この単語は感動詞「あや(ああ)」と形容詞「にくし〔憎し〕(不愛想、憎らしい)」という二つの単語が合体した語で、予想ないし期待に反して、好ましくないことが起こった時に使用する単語です。文中の使用頻度も少なくないので、覚えておきましょう。
(今回から、例文をつけておきます)
「帝の御おきて、きはめてあやにくにおはしませば…」(大鏡)
「帝のご処置が、極めて意地が悪くていらっしゃるので…」